パッと見の表紙はほんわかした話なのかな、と思いましたがそこからはわからない、闇の部分が初っ端から始まります。
わたしの幸せな結婚というタイトルから「ああ、これから逆転劇があるんだな」などと思いながら読んでいましたが、主人公がただひたすらに暗く後ろ向き。時折漫画に対して苛立ちを抱いてしまうくらいでした。
けれど、婚約者はそんな主人公を無視する事が何故かできず、次第に惹かれ合う。主人公もそれに対して応えるように少しずつ前向きになり、明るい部分も増えたので少し安心しました。
とは言え全体的にちょっと暗い。けどよくある展開はとても楽しい。ワクワクしながら読み進めると、主人公を虐げていた家族が一瞬でボロボロになりました。確かに悪役がボロボロになるのは想定内でしたが、想像力が足りなかったのか予想外の方法で制裁を受け、それはそれで満足でした。
そもそも舞台は日本ですが、異能と言ういわゆる超能力らしいものがあるみたいだけれど、話の端々に出てはくるものの、未だにハッキリとわからない。もう少しわかりやすく描いたり、そのシーンを増やしたりはできなかったのだろうか…と、それだけが未だに不服ですが、今後の話では全面的に出てくる事を期待しながら読んでいこうと思います。
私の幸せな結婚の見どころ①:主人公の成長や展開。
と言うのも、自己犠牲的で過去に囚われ、現在は周りに虐げられている状況からのスタート。冷徹と言われる婚約者を強引に決められ、その家へ捨てられるように向かわされた。
怒られたり虐げられたりするのには慣れてしまっていたから、ここでもそんな待遇なのだろうと勝手に思っていたが、蓋を開ければとても優しく温もりある生活を送る事になる。それが幸いし次第に笑みをこぼし、自分の意思を持てるようになる。そして婚約者との仲も少しずつ距離が縮まって初々しい感じが見られて面白い。
私の幸せな結婚の見どころ②:異能と言う力
漫画内では往々に発揮されるものではないけれど、要所要所で話が上がり、事件があればそれを発揮する。婚約者はその道の頂点に君臨する持ち主。そして主人公は特殊な異能を持った母から生まれ、それを保持していると期待されるも未だに発現されず。
しかし、物語の大きな変動が起きたあたりからそれらしい様子が見られる。どんな異能なのかはっきりしないが、それが近々判明するかもしれない。
私の幸せな結婚の見どころ③:主人公と婚約者の仲
後ろ向きな主人公と、今までに何度も婚約破棄を繰り返していた婚約者。破棄の理由は主に冷たい男と思われ、一方的に破棄を言い渡されていた。
本人はただ口下手で思った事をハッキリ伝えてしまう性格なだけで、悪気があったわけではなかった。しかし、主人公と一緒に過ごすようになって少しずつ相手の事を思って言葉を選び、少しずつ態度の改善もあり、現在ではもう優しさしか見受けられない。
そんな婚約者のおかげもあり、後ろ向きなのが少しずつ前向きになりつつある主人公。今まで自分の意思をハッキリ言う事がなかったが、ついに言えるようにまで成長する。
最近、漫画版の最新刊が発売されていて盛り上がるシーンと区切りが良いところまで描かれているので、読んでみるにはタイミング的に良いかもしれません♪
最初からお金を出して購入することに不安がある場合には、私の幸せな結婚の最終回までネタバレで、大まかな内容が紹介されているのでチェックして判断するのがコスパが良いと思います。^^